2月1日県立広島大学で開催された観光マネジメント人材育成セミナーに出席しました。
東京農業大学名誉教授 進士 五十八
●「観光」は広くて深い
世界規模でみると、人が各国各地を旅行し宿泊、食事、ショッピングする経済効果は大きく、世界中の軍事費に匹敵するほど巨大である。世界中のひとが、異文化交流を楽しんで相互理解をすすめれば、経済の再分配だけでなく、やがて世界平和に行き着く。
観光とは、異文化や大自然とコミュニケーションをとること。人は大自然と対面した時にインスピレーションを受け取る。その中で自分らしく生きるにはどうしたらいいだろうかと考える。滞留時間が長いのがいい観光地(眺めのいい場所・落ち着く場所)。
観光はレクレーションの一部で、非日常生活圏におけるレクレーションが観光である。
レクレーション=RE CREATION(疲れた体を元気にする)
県立広島大学 教授 吉川 富夫
●海外旅行の所得・価格弾力性の意味
・需要の価格弾力性は、出発地と目的地によって異なる。
・米国のような大きな国の住民は、旅行商品の競争も激しく目が肥えているので、旅行の費用に対して敏感。
・ヴェニスやエルサレムのようなユニークな価値を持つ目的地についての価格弾力性は低い。必需性が高い。
・消費者は、交通費と為替レートの変化に対して敏感であるが、目的地の価格変化に対してはあまり敏感ではない。
・アジアの先進国(日本)からの旅行者は、価格の変化に対して敏感ではない。
・海外旅行に対する需要は、一般的に旅行会社の販売促進費マーケティング費の変化に対して敏感ではない。
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